
大分市の荷揚町小学校。2年生のクラス23人
県内の小学校1、2年生と中学1年生に導入されている「1学級30人以内」とする少人数学級が、一部学校で実現されていない。大分市では本年度、5小学校8クラスが30人を超える編成。県教委の学級編成の運用方針によるものだが、中には39人のクラスもあり、ある保護者は「30人以下学級が全県で実現していると思っていた。不公平だ」と指摘している。
文部科学省は1学級の上限を40人としている。少人数学級は、より少ない30人以内にすることで、きめ細かく指導ができることを狙いとする。2004年度から小学1年に導入。対象が順次拡大された。
30人以上の学級が生じるのは、県教委が「1クラスが20人以下にならないように」とする下限ルールを設けているため。大分市教委のまとめによると、小学1、2年に30人以上の学級がある学校は、いずれも1学年31~39人の小規模校。長浜、八幡、森岡は2学年とも、荷揚町、住吉は1学年が30人以上となっている。
荷揚町小学校(大石緑校長・212人)は1年生のクラスが39人。県教委のルールでは最大限のクラス人数になっている。
一方、同校の2年生は45人で、2クラスに分かれている。ほぼ倍近く差があるにもかかわらず、1年生と2年生は同じ広さの教室を利用。大石校長は「何とかやりくりをして、よい学級経営に努めている。2クラスにしてほしいのが本音だが、現場で解決できる問題ではない」としている。
県教委は30人以上になっている学校への対策として非常勤の補助教員を配置している。20人以下を認めない理由について「集団教育の効果が望めなくなるため」としているが、同校の保護者男性は「1年生のクラスは明らかに大変そう。クラスを分けるほうが、よりよい教育につながるのではないか」と話している。
<メモ>
県教委のまとめによると「20人以下の下限ルール」により30人以下学級が実現できていないのは小1で15学級、小2が20学級、中1は6学級。対象校は竹田市、宇佐市、由布市、姫島村以外の14市町にある。
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