
中国語会話講座であいさつを学ぶ受講者=5月、大分市府内町のライフパル
中国語に関心を持つ人が増えている。県内では近年、市民向けの中国語教室が相次いで開講し、人気を集めている。旅行、国際交流、ビジネス…と目的はさまざまだが、中国は経済発展が著しく、アジアの大国として存在感を増していることが学習意欲に拍車を掛けているようだ。
大分市が本年度から同市府内町のライフパルで始めた講座の第1回には、予想を超える43人が集まった。
同市王子北町の高倉武さん(79)は「ニュースで中国の政治家が話す言葉を直接理解したいと思った」。同市明野東の主婦(50)は「中国人留学生をホームステイで受け入れてみたいから」と話す。
同市内では、コンパルホールや県文化スポーツ振興財団国際交流プラザなども中国語講座を開催。NPO法人大学コンソーシアムおおいたが別府市内で2005年から開く教室には毎週、50~70代の10人前後が集っており、講師の田韵玲(でんいんれい)さん(23)=立命館アジア太平洋大学4年=は「旅行先や取引先に中国を選ぶケースが増えているようだ」と感じている。
中国人講師を自宅に招いて学ぶ人も。大分市松岡の主婦斉藤直子さん(46)は昨秋から週1回、中学3年の娘らと4人で勉強。「中国は貪欲(どんよく)で前向きな国というイメージがある。早くから中国語を学び、これからの人生に役立ててほしい」と考える。
県によると、県内の中国人観光客は5068人(09年速報値)。中国の中間層にも個人観光ビザが発給される今年7月以降はさらに増える見込み。書店では中国語の参考書を購入する人も増えており、「仕事で中国との取引に役立てたいという人が多い」という。
APU孔子学院(別府市)の神戸輝夫院長は「リーマンショックからいち早く脱した中国市場に対する視線は熱い。今後、就職に有利とみて中国語を学ぶ若者も増えてくるのではないか」と話している。
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