
ピーマンを植えたハウスに張り巡らされた防虫ネット
県は本年度、臼杵市野津町で、タバコガがもたらすピーマンへの被害を防ぐため、防虫ネットをハウスの四方に張り巡らす現地実験を始めた。全国的にも珍しい試み。実用化に成功すれば収量の大幅アップが見込めるため、県内有数のピーマン産地である町内の農家にとって朗報となりそうだ。
町内では40年ほど前からピーマンの栽培が始まり、現在は約70戸の農家が約17ヘクタールで作付けしている。作付面積、生産量は県内の約3割を占めている。しかし、実を食い荒らして出荷後の腐敗の一因にもなるタバコガの幼虫の被害には長年悩み続けてきた。
実の中に入ると農薬も効きにくい。また初期投資を抑える目的で野津独特の小さなハウスで栽培してきたため、ハウスを密閉すると作業効率が悪くなることも対策を困難にしていた。
防虫ネットは高張力のプラスチック線やグラスファイバーで補強。ある程度の台風にも耐えられる。10アール当たり20万円前後で実用化したい考え。長期間使うことによって農家の負担を最小限に抑える。
実験は県農林水産研究指導センター農業研究部トマトピーマンチーム(豊後大野市三重町)が実施。2日には農協職員らと町内吉田の企業所有農地で、ネットの取り付け作業をした。実験は収穫時期となる今月から10月まで続く。
県農協野津町地域本部営農課の原田幸彦さんは「実験がうまくいけば害虫防除と農薬量低減の一石二鳥が望める。より安心・安全な野津の農産物を提供できる」と期待している。
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