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竹工芸寄贈点数150点に 白石白雲斎さん

[2010年06月03日 09:38]

90歳を過ぎた今も意欲的に制作を続けている白石白雲斎さん

 別府市上人仲町の竹工芸家、白石白雲斎さん(92)=伝統工芸士=は、25年ほど前から県内外の企業や学校、病院などに作品の寄贈を続けている。2日、寄贈点数が目標としていた150点に達した。「竹工芸家として歴史を残したかった。竹の仕事は生きがい。ここまで好きな仕事をやってこられて幸せ」と話している。

 寄贈する作品は、自分が感じたままに竹を編んでいく「夜多羅(やたら)編み」などの技巧を凝らして造形した平らなオブジェで、日田産のすす竹を使う。寄贈先に合わせて作品のイメージを練っている。「豊神華(ほうしんか)」と名付けた150点目は2日、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市)を訪れた兵庫県の「希望の船」一行に、白石さんも立ち会って寄贈した。
 白石さんは、別府市竹細工伝統産業会館で開館した1994年から名誉館長も務める。同市出身で、16歳ごろから花かご師だった父に竹工芸の技術を学んだ。伝統的な花器類の制作だけでなく、造形を追求した作品は日展など多くの公募展で入賞。大分国際車いすマラソン大会の優勝者に贈る竹製のカップを毎年制作するなど、別府竹細工の発展に貢献し、数多く表彰されている。昨年、体調を崩したが「作品を途切れさせたくない」とカップの制作やオブジェの寄贈を続けた。
 竹工芸に取り組んできた76年間を「伝統的な技術を守りながら、時代に合った新しいものを作り続けるのは大変だった」と振り返る。「自分にしか作れない作品」にこだわり、生活用品の雑誌から作品のヒントを探すなど研究を欠かさないという。
 最近は、体調に配慮しながら午前中の数時間、同市立田町にある工房で制作に励む。「今後は新しい作風のオブジェに挑戦し、今まで寄贈をしていなかった寺に作品を贈りたい」と話している。

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