
人形劇「稲むらの火」のストーリーを手話で説明
大分市の県立聾(ろう)学校(横山賢校長、57人)で5月31日、デフ・パペットシアター・ひとみ(善岡修代表・神奈川)による人形劇「稲むらの火」があった。ナレーションに手話を交えるなど聴覚障害者向けに工夫した劇で、防災意識の大切さを訴えた。
「稲むらの火」は、1854年の安政南海地震の時に紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)で起こった実話を基にした物語。主人公の五平衛が、津波の危機に気付かず海辺で楽しんでいる村人に危険を知らせるため、収穫した稲を束ねて干している大事な「稲むら」に火を放ったというストーリー。迫力ある人形劇に全校児童、生徒や保護者らは見入っていた。
劇の後、同団体のメンバーが、災害時に聴覚障害者が直面する恐れがある問題について説明。注意するポイントや解決方法を紹介した。善岡代表(34)は「(有事の際)障害者は情報が入りにくいので、防災意識を高めてほしい」と呼び掛けた。中学部3年の大浜天君(14)は「劇はすごかった。災害時のグッズを知り、自分の生活に必要だと思った」と感想を述べた。
同団体は聴覚障害の有無にかかわらず、一緒になって活動する日本で唯一のプロ人形劇団。聴覚障害者の防災教育を目的に、2008年度から全国の聴覚障害教育を行う特別支援学校で公演を実施している。
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