
論者の主張などをめぐって白熱した論争を繰り広げ、盛り上がる会場=30日、宇佐神宮参集殿
アマチュア研究家が邪馬台国の所在地をめぐって意見を戦わせる「第6回全日本邪馬台国論争大会」が30日、宇佐市の宇佐神宮であり、県内外から古代史ファンら約200人が集まった。ことしは九州説と畿内説による本格的な論争が始まって100年という節目の年。魏志倭人伝の記述などをめぐって白熱した論争が繰り広げられた。
論者は論文で選ばれた関東や九州在住の5人で、それぞれ20分間にわたって自説を発表した。
前中津市長の鈴木一郎さん(75)は「福岡県飯塚説」。歴史の流れや当時の国際情勢から、「卑弥呼は5世紀の概念である邪馬台国でなく、邪馬壹(いち)国の女王。邪馬壹国は『いいづか』という地名になって残っている」とした。
「佐賀平野説」を採る茨城県土浦市の獣医師伊東伸浩さん(48)は、「邪馬台国とは大和のことで、卑弥呼王家の女王国とは全く別の国」とした上で、「弥生時代後期に栄えながら古式の大型古墳や三角縁神獣鏡が1枚も存在しない佐賀平野が卑弥呼の都」と主張。ほかに、当時の九州弁の発音や語彙(ごい)といった言語考古学から考察したユニークな説も披露された。
発表後の討論では、魏志倭人伝の記述の解釈や登場する国の位置関係、当時の地理の水準などについて議論。「畿内説」の主張はなかったものの、論者と会場が入り乱れて激しく意見を戦わせ、盛り上がった。
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