由布市挾間町の歴史を調べている挟間史談会(加藤照広会長、30人)が、研究結果をまとめた会誌「挟間史談」を創刊した。中世から約千年の町の歴史を調べ上げた力作で、会員らは「歴史を調べると現代でも通じることがある。地域の歴史を次の世代に残していきたい」と意気込んでいる。会誌は会費で150部作製。県や市の図書館で閲覧ができる。
史談会は2003年、旧挾間町で町の歴史教室などを通じて親交のあったメンバーが集まり設立。メンバー各自が興味のある分野について図書館や民俗資料館での資料、古文書を手掛かりに調べ、2カ月に1回の例会で研究成果を発表するなどの活動をしてきた。
これまでの成果をまとめようと、昨年から会誌の編集に取り組み、一冊の雑誌にまとめ上げた。中世から江戸時代前期にかけて挾間町を治めていた挾間氏の時代を中心に編集している。挾間氏は戦国大名の大友宗麟と同じ大友氏の流れをくんでおり、家系図をたどりながら、時代背景や地区の出来事などを紹介している。
設立から4月まで会長を務め、創刊号の編集に尽力した河野百雄さん(85)は「編集をしていくと自分の町なのに知らなかったことが多くあることに気付く。江戸時代の挾間は府内、臼杵、熊本各藩に分割統治されていた。今も地域ごとに町民性が違うのはそのころの名残があるのでは」と話す。
今後は、2年に1度のペースで発行を続けていくという。河野さんは「古墳時代の遺跡や地区に昔から伝わる伝承や伝説なども研究していく。庄内町や湯布院町の歴史好きの人とも協力して由布市の歴史書作りにも力を入れたい」と話した。
問い合わせは事務局の河野さん(TEL097・583・3432)まで。
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