
写真は放送室でデジタルアナウンスマシンを操作する安部教頭
「子どもたちに落ち着きのある学校生活を送ってほしい」―。そんな思いから、別府市の北部中学校(杉安正徳校長、416人)は、「ミュージックセラピー」として授業の合間の時間などに校内に音楽を流す取り組みをしている。同校は「音楽に包まれた生活は子どもたちの穏やかな心をはぐくむはず。継続的に続けて効果も検証してみたい」としている。
杉安校長が、東北地方の中学校が同様の取り組みを始めた2、3年後に、子どもたちの生活態度が落ち着き始めた事例を知り、参考にした。校内で休み時間に廊下を走ったりする生徒がいたため、音楽がもたらす癒やしの効果に着目した。
昨年度の3年生が卒業記念品として自動的に音楽を流す機材「デジタルアナウンスマシン」を寄贈した。卒業する3年生にも体験してもらうため、今年1月から始業前、朝読書中、休み時間、掃除時間、部活終了時などにチャイムとは別に音楽を流し始めた。音楽が流れる時間は1日に約2時間20分になる。
最初はクラシック音楽を流していたが曲の抑揚が激しかったため、今はオルゴールの曲を中心に放送。季節に合った曲を選んだり、朝読書中は妨げにならない穏やかな曲を選び音量も下げるなど工夫している。
音楽をかけることで掃除時間は無言清掃を徹底。3年の工藤綾さん(14)と勝河茜さん(14)は「曲が流れる間は頑張ろうと思ってやっている。掃除がリズムよくできる気がする」と感想。教務主任の吉田浩之教諭(46)は「音楽が授業中とそれ以外の時間との気持ちの切り替えにも役立っている」と話している。
杉安校長は「学校で生活する全員が学校を過ごしやすい場所と感じてくれたら」と効果を期待している。
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