
正午の鐘を突く臼杵小学校6年の吉田悟君=23日、臼杵市の臼杵城跡公園
臼杵市の臼杵城跡公園で23日、「時鐘櫓(ときのかねやぐら)」の点鐘式があった。江戸時代から時を知らせ続けた鐘の音も、突き手の不在や自動鐘突き装置の故障で約30年間途絶えていたが、臼杵ロータリークラブの協力で復活。城下町に再び鐘の音が響き渡った。
時鐘櫓の鐘は1700年に鋳造。90年後に改鋳され、現在まで残る。明治時代に臼杵城が廃城になってからは城内の別の場所に移設し、1980年代まで時を告げる役割を果たしてきた。
式には約50人が参加。神事の後、同クラブの平林耕治会長が「江戸時代と同じ鐘の音を聞くことで、ゆったりとした時間の流れを取り戻し、日々の生活に心の安らぎを感じてもらいたい」とあいさつ。中野五郎市長に贈呈目録を手渡した。中野市長は「懐かしい思い出が再現されて市民も喜んでいると思う。大事に使いたい」と謝辞を述べた。
正午に合わせて平林会長や臼杵小学校6年の赤嶺倫太郎君、森涼太君、吉田悟君ら計7人が鐘を突き、市民に時を知らせた。今後は毎日午前6時と正午、午後6時の計3回、鐘の音が響く。
クラブはこれまで寄付などを通じて臼杵城跡の整備に貢献。今回結成50周年記念事業として約200万円をかけ、自動鐘突き装置や鐘の説明石版などを整備した。
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