
暗闇の中、品物をのぞき込みながら物々交換する人たち=22日午前4時9分、大分市坂ノ市の万弘寺
1400年以上の歴史を持つ「万弘寺の市」(大分合同新聞後援)の名物行事「物々交換」が22日未明、大分市坂ノ市地区の万弘寺の市広場であった。地区内外から多くの人が集まり、暗闇の中で「かえんかえー」と声を響かせた。
午前4時。打ち上げ花火の合図で物々交換が始まった。参加者は紙袋や白いビニール袋に包んだジャガイモやダイコンなど山の幸、アジやヒジキなど海の幸を持参。お互いに「それ何かえ、かえてくれんな」「これ高いんで」と駆け引きしながら手探りで交換した。
毎年参加している松崎文子さん(63)=市内久原=と孫の智歩さん(9)は、ミカンとパンをそれぞれ魚とおもちゃにかえて「目的の物に交換できた」と満足そう。初参加の団体職員、森崎文さん(33)=別府市大畑=は「知らない人同士でも気軽に話せる雰囲気が楽しい」と喜んだ。
吉四六さんとおへまさんにふんしてユニークなやりとりで人気を集めたのは、地元の荻本芳勝さん(59)と吉田トシ子さん(68)の2人。万弘寺の市保存会(吉田進一会長)の会員や坂ノ市商工青年部員らも仮装して会場を盛り上げた。「去年より参加者が多かった。伝統行事としてにぎわいを守っていきたい」と吉田会長。
万弘寺の市は24日まで。
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