
今年から七島イの生産を始めた農事組合法人「いとなが」の組合員=20日午前、国東市安岐町糸永
国東市安岐町の農事組合法人「いとなが」(平山寿男組合長)は20日、「七島イ」の植え付け作業をした。「七島イ」の生産地は全国で同市だけ。後継者不足のため生産農家は10軒を下回り、作付面積は約1ヘクタールとなっているが、七島イ文化を継承しようと、今年から作付けを始めた。
組合員ら10人が参加。同町糸永の約10アールの田で、横一列に並び、15センチほどに切りそろえた苗を1本ずつ丁寧に植えた。収穫は7月中旬から9月上旬までの一番暑い時季に行う。
平山組合長は「機械化がしにくいため、稲作に比べて体力的にきつい」とする一方、「七島イ文化を消すわけにはいかない」と、住民相互の協力で負担が軽減できる法人での取り組みを始めた。「将来はこの辺り一帯の田を七島イにしたい」と意欲を見せる。
文化庁は19日、「ふるさと文化財の森」に「国東地域七島い圃(ほ)」を選定したと発表。国宝や重要文化財の寺社を修理するための資材として七島イを供給することになる。平山組合長らは「全国の文化財保護に役立つことは誇り。より良いものを作らなければ」と力を込めた。
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