
21日でセメント生産を中止する太平洋セメント大分工場佐伯プラント=佐伯市戸穴
5月21日でセメント生産を中止する太平洋セメント大分工場の佐伯プラント(佐伯市)が、火力発電で石炭を燃焼させた際に出る副産物、フライアッシュを一時的に貯蔵する「アッシュセンター」として“存続”することが分かった。関連の従業員は10人未満と大幅に規模を縮小するが、完全閉鎖は免れそうだ。新事業の開始は9~10月ごろになる見通し。
大分工場(津久見市)の板屋敦工場長が明らかにした。地域経済に貢献し続けてきた生産活動は中止する一方、「セメント製品を貯蔵する設備(サイロ)と港湾の一部を活用し、アッシュセンターを設置する」との方針を話した。
生産中止の決定を発表した2月下旬以降、受注残をこなしてきたセメント生産は間もなく終える。21日以降はサイロに貯蔵された製品を順次出荷。7月ごろには空になるサイロはメンテナンスを施し、アッシュセンターに転用する。
同センターは、県外の電力会社の火力発電所で発生するフライアッシュを受け入れ、貯蔵する一時保管場所。季節要因などで変動する需給を調整する役割を果たす。セメントサイロ4~5基を用い、容量は計3万立方メートルという。
佐伯プラントは、セメント生産の終了後も自家発電設備が8月末ごろまで運転する。
<ポイント>フライアッシュ
石炭を燃やす際に大量に出る灰の一種。セメントやコンクリートに混ぜると耐久性や加工性が増すなどのメリットがあり、かつての産業廃棄物から工業製品の一種として認知されるようになっている。
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