
「速く走れるようになりたい」と練習に励む南石垣支援学校の陸上部員
別府市の南石垣支援学校(松原浩明校長、92人)の陸上部は、本年度から入部の枠を従来の中学部から高等部にも広げた。知的障害児を対象にした県内の特別支援学校で部活動に取り組んでいるのは同校だけ。部員17人が仲間と一緒に汗を流している。「部活動は生徒が得意分野を伸ばしたり、好きなことに出合うチャンス。取り組みを広げたい」と同校。
週3日、校庭や市営野口原総合運動場などで練習。教員7人が顧問として指導に当たる。部員は希望や適性に合わせて自分自身で目標を決め、記録会や市民マラソンなどに挑戦する。大会前は休日も練習に励むという。
結団式が4月30日にあり、中学部キャプテンの三ケ田裕子さん(3年)が「みんなで力を合わせ、楽しく頑張ります」とあいさつ。顧問代表の佐藤久住教諭(44)は「中学生、高校生らしく部活を楽しみ、充実した放課後にしよう」と呼び掛けた。気合を込めて全員で「ファイト」とこぶしを上げ、早速、校庭や近くの境川沿いを走った。
障害児の放課後はまっすぐ家に帰るか、一時預かりの利用に限られており、同校は「居場所を増やしたい」と2008年度、中学部に陸上部を設置。09年度に市中学校体育連盟に加盟した。今後は、部の数を増やしたいという。
特別支援学校での部活動は、予算が組まれていない、教職員の勤務体制の変更が必要―などの課題がある。同校は「絵が上手だったり水泳が得意だったりと、可能性を持った生徒たちに、普通学校の子どもたちと同様の機会を与えたい。実績を積むことで他校にも広まれば」としている。
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