
急に寒くなったため、ストーブを使おうとガソリンスタンドに灯油を買いに来た女性=15日午後、大分市横尾
激しい寒暖の差で“春”と“冬”が交互する日が続いている。例年なら衣替えの時季だが、まだまだ冬物衣料が手放せない状況。ガソリンスタンドではストーブ用にと灯油を買い求める人の姿も。遅霜の発生は茶の生育に影響を与えるなど、さまざまな業界で“異変”が起きている。
「マフラーやジャンパーはないかと、お客さまから問い合わせが相次いでいる」と話すのはジャスコパークプレイス大分店(大分市公園通り西)。既に在庫はなくなっているため、「春物のジャケットと長袖シャツを重ね着するよう勧めている」という。
九州エナジーメイツ・セルフ宗方給油所(同市上宗方)の弥田卓也所長は「2日ほど前から灯油を買いに来る客が急に増えた。『余れば梅雨に洗濯物を乾かすのに使えるから』と1缶(18リットル)を買う人が多い」。市内の会社員男性(62)は「寒いのを我慢して風邪をひくよりも」とガソリンスタンドに駆け込んだ。
一方、クリーニング業界では、冬物コートの受け付けの出足が鈍い。ホワイト急便外堀店(同市金池町)の従業員江口トモエさん(75)は「例年なら3月下旬から冬物が多くなり、今がピークのはずなのに、受け付けはいつもの4割程度。コート類用に設けた棚が3分の1しか埋まらない」と春本番が待ち遠しい様子。
茶摘みのシーズンもずれそうだ。「暖かかった2月に一気に新芽が出てしまったため、最近の霜で痛手を受けた」とお茶の阿南農園(同市岡川)。「生育にばらつきがあり、新芽が5センチほど短いものもある。例年なら4月下旬の収穫時期は5月以降にずれ込みそう」と話す。
日本気象協会大分事業所によると、寒気がなだれ込む周期が例年より短いことが寒暖の差をより大きくしており、しばらくは続きそうだという。
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