
県がまとめた「農業水利偉人伝」シリーズの第8弾
県農村整備計画課は「農業水利偉人伝」シリーズの第8弾として城原(きばる)井路(竹田市)、緒方井路(豊後大野市)の整備に取り組んだ岡藩主、中川久清(1615―81)の業績を冊子にまとめた。
城原井路は竹田市内の久住川から取水し、総延長は130・7キロ。稲作など受益地350ヘクタールに給水する。緒方井路は豊後大野市緒方町の緒方川から取水し、総延長は17キロ。232ヘクタールに給水する。いずれも「全国疎水百選」に選ばれている。
久清は武術に優れる一方で、小さいころから兵学や陽明学に親しんだ。「岡藩中興の英主」と呼ばれている。藩主に就任後、儒学者・熊沢蕃山(ばんざん)の提案を受け、両井路の開発に取り組んだ。
水が届いた土地から新たな水田を次々と作らせ、幕府には「岡藩は7万石の所領だが、3万石の増加があった」と届けるなど、同藩の石高は大きく伸びたとされる。
冊子はA4判、カラー8ページ。1千部を作製し、県の各振興局や市町村などに配布した。希望者は無料で入手できる。問い合わせ先は同課(TEL097・506・3705)。
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