
助産師として働きながら、県立看護科学大大学院に入学した光武智美さん。入学式には2人の娘も同席した=6日、大分市廻栖野
多くの女性に、また子どもを産みたいと思えるようなお産をしてほしい―。助産師として母子の保健指導に携わっている大分市の光武智美さん(38)がこの春、活動の幅を広げることを目指し、県立看護科学大の大学院に入学した。産科医療の知識を深め、「満足できる出産環境」について学びたいと意気込んでいる。
光武さんは1998年に助産師の国家資格を取得、大学病院や産院で勤務した。2002年には日本助産師会県支部に登録し、行政の委託を受けて保健指導を担当。赤ちゃんが順調に育っているか、おっぱいは足りているかなど母親の相談に乗ってきた。
その中で、出産後も妊娠したことを喜べなかったり、育児に不安を持つ女性たちに出会った。「寄り添う人もなく、不安を抱えたまま初めて出産し、『もうお産は嫌だ』と敬遠する女性が年々、増えているように思う」と話す。
子どもを慈しむことができずに苦しみ、虐待につながったケースもあった。「良いお産をすることが良い育児につながると実感した。もっと助産師としての技術を身に付けたい」と働きながら学ぶ道を志した。
6日にあった入学式には、長女の里菜さん(10)、次女の伶菜さん(7)も出席。学生として歩み始めた母を応援した。光武さんは「医療が高度化するほど人間的なかかわりが薄れている気がする。妊産婦に寄り添う産科医療の在り方を研究したい」と話した。
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