
協議会を設立し、地区全体で街の将来を考えていくことにした別府市北浜地区=2008年8月15日、空撮
修学旅行、新婚旅行など多くの宿泊客を受け入れ、大分県観光をけん引してきた別府市北浜の旅館街。その北浜を再び魅力あふれる街にしたい―と地元の宿泊業者らが力を合わせ、「北浜海岸地区まちづくり協議会」を設立した。今後は地区内の飲食店や住民らを巻き込み、ホテルの建て替えや移転も視野に入れながら、地区全体で街の将来を考えていくという。
同地区は大正時代に海岸を埋め立てて造られた温泉旅館街(約5.7ヘクタール)。旅館・ホテルが二十数軒あり、別府タワーがある。関西からの客船が就航していた旧楠港や別府駅にも近く、昭和30~40年代に大きく発展した。しかし近年、観光客のニーズの変化や観光地間の競争激化などで、宿泊客が減少している。
海岸線では国の護岸整備が始まり、緑地などもできるため、「旅館街もきれいにしたい」と宿泊関係者らでつくる北浜振興会が2年前に勉強会を開始。独立行政法人都市再生機構(UR)などの協力でさまざまな方向性を探る中、さらに地区が一丸となって議論しようと協議会をつくった。
設立総会は3月下旬、地区内のホテルであり、関係者15人が出席。発起人代表で北浜3丁目自治委員の高平憲吉さん(71)が「元気でにぎやかな街になることを願う」とあいさつ。会長に高平さんを選んだ。4月下旬に会合を開き、再開発やにぎわいづくり、安全・安心なまちづくりに向けて活動を始めるという。
UR九州支社の森脇和弘都市再生業務部長は「駐車場に一つのホテルを移転させ、空いた場所にほかのホテルを移転させて全体をリニューアルしていく方法も検討した。金額が掛かるためさらに協議していきたい」。北浜振興会の小出英治会長は「子や孫の世代まで続く温泉街にするためにはどうしたらいいか。建て替えも含めて検討したい」と話した。
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