
一般参加行者らの願いを書いた護摩木を投げ入れる僧侶=4日午前、国東市安岐町の両子寺
国東半島の天台宗僧侶らによる修験行事「峰入り」は4日、国東市の両子寺で結願(けちがん)護摩をして、6日間にわたる荒行を締めくくった。すべての行程を果たし、「満願成就」を迎えた行者の顔には笑顔があふれた。
早朝、同寺境内に集まった僧侶約30人と一般参加行者約120人は、奥の院へ上って道中最後の参拝。この後、ほら貝の合図とともに護摩堂下で結願護摩を開始した。
多くの参拝者らが見守る中、峰入りの終了を報告し、行者は拍子木の音に合わせて般若心経を読んだ。境内に積まれた木に火が入れられると、不動真言を唱え始め、僧侶は一般参加行者らが書いた護摩木の願いを読み上げながら火の中に投げ入れた。立ち上った煙が消えると、すべての巡拝は終わった。
六郷満山会長の石光順照・大聖寺住職が「一歩一歩、山を踏破してきた皆さんの心には大きな感動があったと思う。これからの生活の糧にし、幸せにお過ごしください」と結んだ。
終了後、一般参加行者は道中に仲良くなった人と写真を撮ったり、僧侶と握手を交わすなどした。豊後高田市の朝田喜代見さん(62)は「最高の6日間だった。年上の方も歩いていたので、次回も元気で歩けるよう願った」。大先達を補佐した先達の河野英信・富貴寺住職は「苦難もあったが、若い僧侶もしっかりと満願を果たした。今後も峰入りを受け継ぎ、国東半島を盛り上げてほしい」と語った。
日焼けした顔の僧侶、一般参加行者は「きつい時もあったが、いい経験になった」と晴れやかだった。
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