
標高180メートルの絶壁に架かる幅1.2メートル、長さ5.7メートルの無明(むみょう)橋を渡る僧侶=1日、豊後高田市
国東半島の天台宗僧侶らによる修験行事「峰入り」は1日、道中で最大の難所とされる豊後高田市の無明(むみょう)橋を通り抜け、国東市内に入った。岩山などが多い険しい道のりだっただけに、行者の表情には疲労感も漂い始めた。
秋吉文隆大先達を先頭に、約20人の僧侶は鎖伝いに絶壁を上り、無明橋に到着した。
標高180メートルの絶壁に架かる幅1メートル20センチ、長さ5メートル70センチの石橋で、欄干などはない。心に迷いがなければ落ちることはないとされており、無言のまま、ほら貝を吹きながら次々に渡った。「足がすくむような場所だったが、無心で乗り越えた」と僧侶たちは振り返る。
一行は無動寺や応暦寺などを巡り、国東市の千灯寺に到着。目を閉じてあおむけになった42人の子どもたちの頭に錫杖(しゃくじょう)を振りかざして加持する虫封じを行った。六郷満山の開祖、仁聞菩薩(ぼさつ)の墓とされる「仁聞国東塔」では、ロウソクに火を付けて読経した。
五辻(つじ)岩屋を通り抜け、午後7時ごろ宿坊のある岩戸寺に到着すると、秋吉大先達が「人生は苦あり楽あり。この思いを何かにつなげてほしい」と一行を励まし、この日の日程を締めくくった。
メモ
2日は午前7時に岩戸寺を出発。大聖寺(午前8時)、長慶寺(同9時)、文殊仙寺(同10時)などを巡り、成仏寺(午後0時半)で昼食。神宮寺(同3時)、行入寺(同4時)を経て同5時半に丸小野寺に到着する予定。(時間は目安)
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