
2000年にあった峰入りで山野を歩く行者たち
神仏習合の六郷満山文化が栄えた仏の里・国東半島に伝わる修験行事「峰入り」が30日に始まる。2000年以来10年ぶりの荒行が4月4日まで行われる。寺院や霊場を巡る行程は約150キロに及び、6日間にわたって半島の険しい山道を歩き続ける。
峰入りは六郷満山文化の開祖・仁聞菩薩(にんもんぼさつ)の境地を目指し、天台宗の僧侶が国東半島一帯に残る仁聞修行の跡をたどる行事。8世紀初頭に始まったとされ、衰退と復興を繰り返しながら伝えられている。一時中断したが1959年、106年ぶりに復活した。
天台宗の寺院でつくる六郷満山会(石光順照会長=大聖寺住職)が主催し、参加する僧侶は約20人。白装束にわらじ姿、錫杖(しゃくじょう)を手にし、道中、世界平和や五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら真言を唱えて進む。今回は一般行者の参加も呼び掛け、6日間を通じて延べ約160人が峰入りに加わる。
初日の30日は午後1時に宇佐市の御許(おもと)山で開白(かいびゃく)護摩をし、ふもとの宇佐神宮に参拝。31日早朝、豊後高田市の熊野磨崖仏(まがいぶつ)を出発し、半島を一周する形で寺院や霊場を巡り、寺で夜を過ごしながら到着地の両子寺(国東市)に向けて歩き続ける。
途中には「大般若」「ビクニ」「虫封じ」といった儀式や地域住民によるお接待など、脈々と受け継がれてきた行事もある。最終日の4月4日は、両子寺の境内で結願(けちがん)護摩をして6日間の荒行を締めくくる。
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