
災害時に緊急避難場所やヘリポートなどの防災拠点として活用できるようになる第4埠頭
別府市の海の玄関口・別府国際観光港に、第4埠頭(ふとう)の姿が見えてきた。大型客船の新たな着岸拠点として、阪神大震災クラスの地震にも耐えられる長さ280メートルの耐震強化岸壁が近く完成する予定。新年度には埠頭用地を舗装するとともに、駐車場や照明、背後地の緑地などを整備。来年3月までの供用開始を目指している。
第4埠頭は、フェリー「さんふらわあ」が接岸する第3埠頭の北側(日出町側)に建設中。国と県、市の共同事業で、1992年度に着手。2004年度から約5・5ヘクタールを埋め立てた。総事業費は約81億円。今後は10年ほどかけて、沖の防波堤を現在の長さ980メートルから1480メートルにする。
岸壁は、近い将来に起きると予測されている東南海・南海地震などでも倒壊しない耐震設計で、県内では津久見港に次いで2番目。液状化現象が起こらない設計にしている。水深は10メートルあり、5万トン級の大型客船が接岸できる。埠頭は災害時、緊急支援物資の搬入拠点や緊急避難場所、ヘリポートなどの防災拠点として活用できる。
背後地には芝を張った2ヘクタールの広場を整備し、市民や観光客らに開放する。隣接する上人ケ浜公園と一体化して、さまざまなイベントやスポーツ、市民の憩いの場などに利用できる。階段状の護岸も造り、親水性を高めるという。
国土交通省別府港湾・空港整備事務所は「アジアの人は温泉を好み、別府は知名度抜群。大型客船を誘致する新しい武器になるのではないか」と期待。県や市も「国が海外からの旅行者アップに取り組む中、観光振興にさらに力を入れていきたい」と話している。
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