大分のニュース

「性教育のあり方を考える研究協議会」

[2010年03月22日 14:39]

 大分県の2008年度の人工妊娠中絶件数は2765件で、このうち270件(9・8%)が20歳未満の若者だった。その現状を憂い、「性教育のあり方を考える研究協議会」(代表世話人・安東利夫大分大名誉教授)は「命を慈しむ心を培ってほしい」と小中学校で講演活動を行っている。

 協議会は、学校で行っている性教育に疑問を感じた保護者らが中心となり、2008年に設立した。「学校では、性感染症やエイズを防ぐために避妊具の使い方を教えているが、もっと大切なことがある。性教育は本来、生き方の原点となる教育だと思う」とメンバーは力を込める。
 09年度から無料で講師を派遣する活動をスタート。講師は会員になっている助産師や産科医院のスタッフらが務めており、(1)生命尊重(2)新しい生命の誕生からの性教育(3)エイズ予防と10代の性―の三つのテーマで、子どもに分かりやすく話している。
 これまでに大分、別府両市の10校で講演し、保護者や児童、生徒ら約800人に命の尊さなどを伝えた。
 受講した児童、生徒からは「命の誕生はすごい」「命を、自分を大切にしようと思った」などの感想が寄せられているという。
 「性教育は敬遠されてきたが、10代で中絶することによる心身への負担や危険を考えてほしい。新年度からは活動の対象を高校にまで広げたい」と安東代表世話人は話している。

国際ソロプチミスト大分―府内が寄付
 性教育のあり方を考える研究協議会の総会が大分市美術館であり、会員ら約40人が出席。中学生向けのモデル講義を披露した。
 女性の自立を支援するボランティア組織「国際ソロプチミスト大分―府内」(宇野真理子会長、33人)が活動費として30万円を贈った。

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