
災害に強いまぢづくりや地域の復興について考える(左から)姫野さん、大和田さん、松原さん=21日、竹瓦温泉
別府まちづくりシンポジウム「木造密集市街地の防災と減災~別府市光町の大火から学ぶこと」が21日、同市の竹瓦温泉であった。光町大火をきっかけに、被害を最小限に食い止める手だてを考えようと、市内のまちづくりグループ「別府オダサク倶楽部」が開催。災害に強いまちや地域の復興の在り方について考えた。
光町大火は1月13日深夜に発生。民家やアパートなど計23棟を全焼した。
都市防災研究所(東京都)主任研究員の大和田清隆さん(52)は「木造家屋密集などまちの構造の問題は、日常レベルの取り組みで克服できる」と指摘。光町大火では、どんな条件がマイナスに働いたかを明らかにするため、当時の建物の状況などを基に作成した延焼シミュレーションを披露した。
実際の延焼状況と(1)木造家屋のみを防火構造にした場合(2)路地を幅4メートルほどに拡幅した場合(3)すべての家屋を防火構造にし、路地を拡幅した場合―などの延焼範囲を比較。「光町では、苦労して路地を拡幅しても、まちとしての防火性能はさほど向上しないと推測できる。建物自体に防火対策を施す方が効果的で現実的だろう」と提言した。
阪神大震災で被災し、災害に強いまちづくりに取り組む1級建築士の松原永季(えいき)さん(44)=神戸市=は、復興に向けたまちづくりの在り方について「地域コミュニティーの分断を防ぐため、希望する被災者がその地に住み続けられるようにするべきだ」と強調。地域と行政が一緒になって取り組むことの必要性を訴えた。
大分大学工学部助教の姫野由香さん(34)は「防災、減災の要となる住民同士のつながりを生み出すのが路地裏の文化」と説明。「地域コミュニティーを守るためには路地を保存していきたいが、クリアすべき法的課題は多い」と話した。
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