
ベッドに寝たままパソコンを操作し、絵を描く小間希美さん=大分市内
わずかに動く指でパソコンを操作して描いた夢の世界を見て―。生まれつき筋力が弱くなる病気で、一日の大半を呼吸器を付けて過ごしている小間希美(こまのぞみ)さん(大分市)の20歳を記念する個展が、22日から同市要町のコトブキヤ駅南店で開かれる。作品には、カラフルで楽しい“のんちゃんワールド”が広がっている。
絵と出合ったのは、特別支援学校の高等部時代。少しずつ筋力が弱くなり、字を書くことができなくなった希美さんに、母薫さん(43)は「パソコンをしてみない」と提案。かすかな指先の動きにも反応するタッチパッドを使い、パソコンで描き始めた。
「みんな、休日は何をしているんだろう」。17歳のとき、そんな思いで検索したインターネットにバルーンフェスタ(佐賀県)の紹介があった。想像を膨らませて描いたのが「夢のバルーンフェスタ」。タコや切り株の形をした気球が空に浮いている。見上げる人の表情はみんな笑顔だ。
その絵がきっかけとなり、佐賀県のボランティア団体に気球に乗せてもらい、2年後のフェスタにも招待された。以後、大分県内の障害がある人が参加するアート展にも毎年出品するようになり、創作活動に踏み出す最初の作品となった。「絵から出会いが広がった。個展を開催できるのも、これまで出会った多くの人の支えがあるから。感謝の気持ちを伝える個展にしたい」と薫さん。
希美さんは「大好きなミスターチルドレンの曲を聴きながら描いているときが、一番楽しい。個展に向けて新作を描いているので見てほしい」と話している。
個展では、これまでに描いた作品の中から約30点を展示し、制作の様子を映像で紹介する。入場無料。4月4日まで。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA