鉄道やバスの運賃支払いに使われる非接触型ICカードの乗車券を、大分バス(大分市)、大分交通(同)、亀の井バス(別府市)の3社が路線バスに導入する。西日本鉄道(福岡市)グループが運営する「nimoca(ニモカ)」を用い、2010、11年度の2カ年でシステムを整備。10年12月ごろから利用を開始する。買い物にも使える電子マネー機能を活用し、商店街などでも利用できるよう普及を進める。
行政やバス会社などでつくる「大分・別府都市圏公共交通活性化協議会」(事務局・県総合交通対策課)によると、システムの管理運営を受け持つ会社「大分ICカード開発」(社長・幸重綱二大分交通社長)を今月10日に新設し、国に事業申請した。
出資はバス会社など地場企業のほか、ニモカを運営する「ニモカ」(福岡市)が加わる。事業費は2カ年で約8億円。
県内バス3社は現在、磁気式の「大分共通バスカード」を乗車券として使用。しかし、機器の生産が中止になるなどシステムの維持が難しい状況となり、ICカードへの転換を図った。どちらのカードも使える移行期間を設けた後、磁気式を廃止する。ICカード化で、異なるバス会社間の乗り継ぎに割引料金を設けることも可能になる。
また、料金支払いの機器(端末)を中心市街地の商店などにも配置し、利用促進とカード所有者の拡大を図る方針。カードの利用でたまる「ポイント」についても、例えば、バスに乗って買い物に来た人には通常より多くのポイントを与えるなど、相互の利用促進に生かすこともできるという。
<ポイント>
nimoca(ニモカ)
西鉄グループが2008年に導入した、電子マネー機能を持つICカード乗車券。福岡県内を中心に、鉄道やバス、商業施設などでの支払いに使われている。今月13日から、JR九州の「SUGOCA(スゴカ)」、福岡市交通局の「はやかけん」、JR東日本の「Suica(スイカ)」との相互利用が始まった。
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