
日田市の吹上遺跡から出土した甕棺墓(かめかんぼ)から見つかった副葬品。下にあるのが成人男性の装身具とされるゴホウラ製貝輪(日田市提供)
国の文化審議会(西原鈴子会長)は19日、日田市小迫の吹上遺跡から出土した銅剣や貝輪などの装飾品、甕棺墓(かめかんぼ)など計577点を含む38件を重要文化財に指定するように答申した。県内の重要文化財は76件目。考古資料としては3件目で、発掘調査による出土品で指定を受けるのは初めて。
吹上遺跡は市北部の吹上原台地に所在し、県史跡に指定されている。1995年度の調査で、弥生時代(紀元前3世紀~1世紀)の有力者の墓とされる甕棺墓7基、木棺墓(もっかんぼ)3基が見つかった。
墓から銅剣や銅戈(どうか)などの武器類、貝輪、勾玉(まがたま)などの装飾品が出土した。珍しいのは人骨に着装した状態で見つかった貝輪。ゴホウラ製貝輪15点は成人男性、イモガイ製貝輪17点は成人女性のものとみられ、当時の人々が性別で装飾品を使い分けたことを裏付ける珍しい資料という。
日田市の合原多賀雄教育長は「日田の歴史の奥深さが認められ、非常に名誉」と話している。
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