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退官記念に“感動”を贈る 校長が自費出版

[2010年03月18日 10:19]

完成した本を手にする矢口校長

 中津北高校の矢口孝芳校長(60)が、これからの時代を担う若い世代に向けた退官記念本「今だからこそ松下竜一~青春って何だろう」を自費出版(非売品)した。19日午後2時から同校で行う記念講演で、全校生徒、訪れた人に贈ることにしている。

 卓球の名指導者、歌う教師として知られ、一生青春をモットーに今も走り続ける矢口校長。きっかけは同校OBで、作家の故松下竜一さんが亡き親友への思いをつづった短編「絵本」との出合い。感動し、生徒に薦めたところ、同じような感覚を抱いてくれた。
 「感動は成長の原点」とあらためて実感。その後、松下家の了承を得て、北高版「絵本」を制作。朝読書に用いたり、県高校総合文化祭中津大会などで配布。共感の輪が広がり、「今の時代には松下さんのような生き方が必要なのでは」と昨年12月に制作を決意。同校教員や美術部の森口由美さん(2年)の協力で、このほど完成した。
 3章構成で全122ページ。第1章は絵本を掲載し、第2章は松下さんの生涯や人となりを、草の根の会の梶原得三郎代表らの寄稿などとともに振り返っている。第3章は矢口校長が長年歌い続ける「赤ちゃんの歌」や国東高時代のバンド活動、中津工高時代の卓球部員が実践した「やらされるではなく、自分の意志でやる」姿勢など、教員生活での感動実体験を踏まえながら、青春論をつづっている。
 「感動の連鎖から生まれた本。感動すると人は素直になれるもの。本がきっかけで、自分がしてほしいことをしてあげられる人になってくれれば」と矢口校長。講演当日は「しろつめ草をふまぬよう」を作詞作曲し、松下さんの妻洋子さんに贈った柳井達生さんも駆けつける予定。「ちょっと変わった講演になると思う。ぜひ見に来てほしい」と話している。

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