
肉腫の啓発パンフレットを手に、「病気に対する理解が深まれば」と話す吉野ゆりえさん=東京都内
【東京支社】竹田市出身の吉野ゆりえさん(42)=東京都在住=が代表を務める「日本にサルコーマ(肉腫)センターを設立する会」(JSCP)が、「忘れられたがん」といわれる肉腫の啓発パンフレットを作った。漫画で分かりやすく説明してあり、「少しでも多くの人に病気に関する知識を持ってほしい」と話している。
肉腫は患者数が少なく研究が遅れているため、治療法が確立されていない。吉野さんは5年間で6度の手術を乗り越えた患者。日本に研究・治療の拠点病院をつくろうと、昨年2月にJSCPを発足させた。
JSCPの働き掛けで昨年9月、国立がんセンター中央病院(東京)に日本初の「肉腫診療グループ」ができ、拠点づくりが動き始めた。さらに、一般の啓発にも力を入れようとパンフレットを作成した。
タイトルは「肉腫ってなぁに?」(20ページ)。肉腫が見つかった動物の子どもが治療に頑張る姿を通して、なじみの薄い病気に関する知識を紹介する内容。吉野さんをモデルにしたキャラクターも登場し、自身の体験を語っている。基本的な疑問に答えるQ&A、会員の患者や医師が推薦する全国の病院も掲載している。
5千部を印刷。多くの人に読んでもらうため、大分県立病院など全国のがん診療連携拠点病院に発送した。JSCPのホームページ(http://www.japan‐scp.net/)からも入手できるようにする。無料。
吉野さんは「肉腫は正確な診断が難しいので、専門医に早く診てもらうことが大事。パンフレットで肉腫がどんな病気かを知り、早期の発見・治療に役立ててほしい」としている。
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