
試合終了直後、勝利に喜ぶトリニータイレブン=14日午後、大分銀行ドーム
戦いの場をJ2リーグに移した大分トリニータは14日、大分銀行ドームでのホーム開幕戦を白星で飾った。資金難などの苦境に直面する中、ホームで挙げた今季初勝利は、「チーム再生、J1復帰への第一歩だ」と、チームだけでなくサポーターも勇気づける1勝となった。
「勝ったぞー」。試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた瞬間、スタジアムは大きな拍手と歓声に包まれた。やがて、2得点を決めた金甫炅(キムボギョン)選手の活躍をたたえる「ボギョン」コールへと変わった。
大分市の会社員、植木健雄さん(28)は「大事なホーム開幕戦に勝ててうれしい。金選手の期待は大きい。菊地直哉選手の守備も光った」と喜んだ。
大分トリニータは昨年秋、資金難が表面化。J2降格、Jリーグからの6億円の緊急融資、主力選手の大量離脱―などチームは大揺れしながら新しいシーズンを迎えた。豊後大野市の公務員、小野哲也さん(41)は「チームが存続できるのか不安だった。多くの支援で何とかホーム開幕戦を迎えることができ、大変うれしい。あとはJ1復帰のみ」と声を弾ませた。
スタンドは勝利に沸いたが、入場者数はホーム開幕戦にもかかわらず約1万1500人にとどまった。
大分市の会社員、藤沢佳衣さん(27)は「県民全体でもり立ててほしい」。同市の会社員、河野高志さん(28)は「いいゲームをすればきっと観客は増える」と今後の活躍を期待した。
ネクタイ50本、牛肉20キロ、企業・団体がプレゼント
○…大分トリニータの健闘を願う地元企業や団体が試合前、チームにプレゼントをした。
トキハインダストリーは自社で製造・販売する「大分トリニータネクタイ」50本を贈った。矢野司取締役営業推進部長が「新加入選手にも締めてもらい、チーム一丸となっての勝利とJ1復帰を願ってます」と述べ、青野浩志社長に手渡した。
県豊後牛流通促進対策協議会(清田浩徳会長)と県牛乳普及推進協議会(江川清一会長)は「ぎゅう!ぎゅう!プロジェクト」と銘打って、選手やスタッフに豊後牛20キロを贈呈。スタンドでは、サポーターに豊後牛の無料食味会やパック入り牛乳の配布などをした。
ぶんぶん号が出動
○…大分合同移動新聞社「ぶんぶん号」が大銀ドームに出動。試合前、観戦客約100組に、大分トリニータのマスコット・ニータンや選手と一緒に写った写真を印刷した超高速新聞「大分合同トリニータ新聞」を発行して贈った。
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