
産婦人科診療所の開院準備を進める宮内聡彰さん・多恵さん夫婦=11日、杵築市
杵築市中心部に4月16日、分娩(ぶんべん)のできる設備が整った産婦人科診療所が開院する。共に産婦人科医師の宮内聡彰(としあき)さん(46)・多恵さん(35)夫婦が長崎県の五島列島から移住して始める。市内の産婦人科は2院となる。聡彰さんは産婦人科を休診している国東市民病院(国東市安岐町)でも勤務することになっており「国東半島で産婦人科医が不足していることは耳にしていた。困っている人の手助けができれば」と意気込んでいる。
夫婦は長崎市出身。2人とも新上五島町の上五島病院に勤務していた。子どもを育てながら仕事をするため開業を検討。医療経営コンサルタント会社「総合メディカル」(福岡市)から、2007年に閉院した杵築市杵築の衛藤産婦人科の建物・土地を紹介された。
08年末に現地を見学。「風景が五島に似ている」と気に入り、開業を決めた。診療所の名称は「みやうちウィメンズクリニック」。聡彰さんは「いずれ近くに自宅を建てて永住し、早く地域に溶け込みたい」、多恵さんは「出産や子育てに悩む女性は多い。何でも相談できるような診療所に」と話している。旧産婦人科の設備を生かしながら改築工事を進めている。
聡彰さんの国東市民病院での勤務は4月2日から。月、水、金曜日の午前中、婦人科の診察や妊婦健診に対応する。市民病院は医師がいなかったが、約5年ぶりに一部再開となる。
杵築市の八坂恭介市長は「開院は大変ありがたい。子どもを産みやすく育てやすい環境づくりをさらに進めたい」としている。
杵築市内の産婦人科は05年開業の「くりやまレディースクリニック」(栗山和文院長)があり、ここも分娩が可能。2院目の開院は、分娩可能な病院がない近隣自治体にも朗報となる。
宮内さん夫婦は助産師や看護師などのスタッフを地元で採用することにしている。問い合わせは総合メディカル大分支店(TEL097・535・2411)。
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