
工房きららの利用者が革細工を指導。財布やキーケースなどを作ることができる=大分市のガレリア竹町
事故による頭部外傷などで記憶力や集中力などが低下する高次脳機能障害の存在と治療、対策の問題がクローズアップされている。大分大教育福祉科学部の工藤修一研究室は、大分市ガレリア竹町の「まちなかプラザ」で11、25の両日、同障害への理解を深めてもらうための革細工教室を開く。参加を呼び掛けている。
高次脳機能障害は、事故などによる頭部外傷、脳血管障害、低酸素脳症などが原因で、記憶障害や集中力が低下する注意障害、失語症などの症状が出る。外見から障害の有無を判断するのは難しいため、誤解を受けやすいという。
教室は、あまり知られていない障害の特性を市民に理解してもらおうと初めて企画。同障害の人を対象にした福祉作業所「工房きらら」(大分市津守)の利用者に、キーケースや財布の作り方を指導してもらい、触れ合いを深めながら特性を肌で感じてもらう。
工房きららは2007年6月に開所し、現在は17人が訓練を兼ねて革細工製品などを作っている。3年前から通っている男性(48)は同障害のため、勤めていた会社を41歳で退職した。在職中の事故で頭部を負傷し、職場復帰したものの「得意だった暗算ができず、次第に文字も書けなくなった」という。同障害と診断されるまでの数年間は自宅に引きこもり、「すごく苦痛だった」と振り返る。
高田政幸指導員は「高次脳機能障害の人は県内に3千人程度いるといわれるが、障害を知らずに苦しんでいる人も多いと思う。教室で障害への理解を深めてほしい」と話した。
教室は誰でも参加できる。参加は無料。問い合わせは工房きらら(TEL097・535・8115)。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA