
大分市上戸次で地元に古くからある橋を調査
大分市教委は、地元住民の協力を得ながら市内にある文化財の基礎データを把握するための文化財調査事業を実施している。得られたデータは、将来的に地域で保護・活用できるよう整理する予定。
事業では、指定文化財の現状や範囲の確認、指定されていないが地域に伝えられている文化財の掘り起こし、地域で大切にされている文化的景観などについて調査、記録保存する。緊急雇用対策事業の一環で、新年度も実施する。
昨年12月に、調査員23人に調査方法などの事前説明をした。1月から大南、佐賀関、野津原の3地区で、地域にある石造物や寺、神社、建築物、伝説やいわれのある場所などを訪ねて、調査を始めている。新年度は、市中心部、鶴崎、稙田、大在、坂ノ市の5地区で調査する。
大南地区の戸次、吉野地域を担当する新庄道臣さん(65)、木本智之さん(31)、平田ちはるさん(51)らは、地区の自治委員や古老など文化財に詳しい人から協力を得て、地域内の各文化財を巡っている。話を聞き、文化財の名称や場所、時代、どのような伝承があるのかなどの情報を調査カードにまとめる。
新庄さんらは「毎日、感心することが多い。地元の人しか知らず、大規模ではないものの調査しなければ歴史から消えてしまうような文化財が見つかり感動する。短期間だが、いい仕事に出合った」と調査に励んでいる。
市教委文化財課の佐藤道文さん(36)は「長い時間残ってきているものを知ってもらい、後世に伝えていきたい。子どもたちにも地元の歴史、魅力を伝える機会にもしたい」と話している。
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