
奈那さんをしのんで植えられたハナミズキの前で、奈那さんの友人、甲斐校長と記念撮影する浜崎さん夫婦(前列)=3日、宇佐高校
宇佐高校の1年生だった2007年10月、下校途中に軽トラックにはねられ15歳で早世した浜崎奈那さん(宇佐市城井)の卒業式が3日、同校の校長室で行われた。
20人の友人と関係者らが見守る中、えんび服姿の甲斐直彦校長から両親の満治さん(48)、千鶴子さん(54)に卒業証書が手渡された。
満治さんが「ありがたくて、感謝の言葉もありません。みんなの気持ちがうれしい」と涙ぐむと、高校の同級生で友人だった霜村朋加さんは「奈那がいてこその卒業です。今日がわたしにとって、本当の卒業式です」と拍手を送った。
同校は2日に卒業式を済ませたが、奈那さんのため、特別に“一人だけの卒業式”を開いた。
浜崎さん夫婦は、友人がいつでも奈那さんをしのべるようにと、喫茶スペース「なな色cafe(カフェ)」を開く準備をしている。カフェ開設のため、調理師の専門学校に通っている千鶴子さんは今月20日、卒業を迎える。
千鶴子さんは「交通事故から2年半の歳月が流れたが、奈那が亡くなってからの一日一日はとても重い。もし彼女が生きていたらと思うことも多く、苦しかった。でも、友人たちと一緒に奈那が卒業できたことで、わたしもようやく、気持ちを切り替えることができそうです」と、涙をぬぐった。
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