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動脈硬化に緑茶有効? 尾山助教が研究

[2010年03月03日 09:14]

緑茶カテキンの効果を確認した九州大学病院別府先進医療センターの尾山純一助教

 緑茶を毎日7、8杯ほど飲むと、喫煙や生活習慣病で低下した血管機能の回復に効果あり―。九州大学病院別府先進医療センター(別府市荘園)の尾山純一助教(42)がこんな研究成果をまとめ、日本循環器学会のホームページと学会誌で発表した。緑茶に含まれるカテキンが体内で働くためで、「さらなる研究が必要だが、動脈硬化が進んだ人にも有効と考えられる」と話している。

 人間が体内に酸素を取り入れた際、酸素の一部は強い酸化作用を持つ活性酸素に変化する。殺菌作用が強く、体内に侵入した細菌から身を守るのに必要だが、増え過ぎると逆に体にダメージを与え、老化の原因となる。
 喫煙者はこの酸化ストレスが原因で、血管を拡張するとされる一酸化窒素(NO)の分泌が悪化。初期段階の動脈硬化になっている人が多いという。以前から緑茶には酸化ストレスを抑える効果があるといわれていたが数値的に調べた研究がなかったため、花王(東京都)の協力で研究した。
 喫煙する健康な男性30人を3班に分け、毎日それぞれ(1)0ミリグラム(2)80ミリグラム(茶1杯に含まれる量に相当)(3)580ミリグラム(同7杯分に相当)―のカテキンを含む緑茶飲料を2週間飲んでもらい、血液中のNO量などを調べた。
 その結果、(3)のグループでは、摂取期間が長くなるほど血液中のNO量が増加し、2週間後では倍増。NOが作用する能力も5割近く高まることが分かった。
 尾山助教は「緑茶カテキンには、NOを合成する酵素を増やす作用があり、恐らくこの作用が強く効くのではなかろうか。緑茶を1、2週間ほど飲み続ければ慢性的な効果が認められる」と説明。ただし、「喫煙の免罪符にはならない」と話している。

 <ポイント>
 緑茶カテキン 緑茶に含まれ、抗酸化作用があるといわれるポリフェノールの一種。渋味の成分。煎茶(せんちゃ)に多く、乾燥重量の10~15%ほど含まれる。

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