
日田市内の山中で見つかった「純金製」とされる置物=11日、熊本県警大津署
日田市中津江村の「鯛生金山」の資料館から昨年12月に盗まれ、今月、同市内の山中で見つかった純金製とされる置物が、表面だけ金でコーティングした複製品の可能性があることが27日、同金山への取材で分かった。窃盗の容疑者は「偽物と思い捨てた」と供述していた。
同金山によると、滴をかたどった高さ約20センチの置物で、住友金属鉱山が1984年に寄贈。「レプリカは作っていない」とする住金鉱山の話などから純金製で時価400万円相当とされていた。
熊本県警大津署が別の窃盗事件で逮捕した男2人が、今月、同金山から金貨や金の置物が盗まれた事件への関与を認めたため窃盗容疑で追送検。「盗んだ後、偽物だと思って捨てた」とする供述に基づき、山中で置物を発見した。
しかし、一部分を削って鑑定した大津署から26日、「金は表面だけで中は銀のようだ。10万円ぐらいの価値ではないか」と鯛生金山に連絡があったという。
同金山の長谷俊介所長(55)は「偽物だったのは残念だが、展示に神経を注がなくてよいので、ホッとした面もある。喜びと悲しみは半分ずつ」と話していた。
展示方法や警備体制にかかわるため、あらためて住金鉱山に正式な鑑定を依頼するという。
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