
国東市の宮園稔農学博士(左)の指導を受けながらカイコを扱う国東市富来小の児童
国東市国東町の富来小学校(長木光校長、112人)の5年生22人が、国際宇宙ステーション(ISS)にある日本の宇宙実験棟「きぼう」に3カ月間滞在した「宇宙カイコ」の子ども世代のカイコを使い、宇宙環境が生物に与える影響を調べる珍しい授業に取り組んでいる。
ISSでは古沢寿治京都工芸繊維大学名誉教授を代表研究者とする研究チームによる「Rad Silk実験」が実施された。宇宙で一定期間保存した卵を地上に帰還させ、ふ化したカイコを調査して微小重力や宇宙放射線が生物に与える影響を調べている。
同市出身の宮園稔農学博士(57)が古沢名誉教授らとかかわりがあった縁で、母校での授業が実現。昨年11月に米国のケネディ宇宙センターに戻ってきたカイコの子ども世代約50匹を使っている。
児童は昨年12月から地上のカイコを飼育して生態や養蚕業について学習。ISSに長期滞在している野口聡一宇宙飛行士についても勉強した富松実久さん(11)は「宇宙が生き物にどんな影響を与えるのか楽しみ」と笑顔で話す。
2月から宇宙カイコを使った観察を開始。22日にあった3回目の授業では、宮園さんの説明を聞きながら飼料を交換したり、幼虫を見比べてそれぞれの特徴をノートに記入。木戸菜月さん(11)は「目の前で見たり触ったりしながら勉強できて授業がとても楽しい」と目を輝かせていた。
長木校長は「宇宙に興味を持つ児童が増えている。子どもたちの視野が広がるいい機会」と話している。
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