
試験湛水が始まった稲葉ダム。下は湛水式で拍手して祝う出席者=24日、竹田市
竹田市の稲葉川上流に建設が進められている稲葉ダムの本体工事がほぼ終わり、貯水位を上昇、下降させて安全性を確認する試験湛水(たんすい)が24日、始まった。5月末の供用開始を目指す。
湛水式は現地であり、県、市、地元、工事関係者ら約70人が出席。県土木建築部の町田薫審議監が「一日でも早く本格運用し、地域の人が安心して暮らせるようにしたい」とあいさつ。県竹田ダム建設事務所の中矢武弘所長が工事経過を報告。堤内の仮排水路閉塞(へいそく)ゲートを降下させると、水位が少しずつ上昇し、出席者は万歳と拍手で祝った。
事業は県が実施。1982年と90年、同市で豪雨による大水害が起きたのを契機にダムの整備が始まった。稲葉ダムは重力式コンクリートダムで本体工事は2003年3月に着工。堤体の高さは56メートル、幅233・5メートル。現地は火砕流堆積(たいせき)物が広がり、浸透性が高いため表面をコンクリートやアスファルトなどで覆う表面遮水工事を県内で初めて施している。
総貯水量は727万トン。土砂の堆積を含む常時満水位を163万トンとし、全体の7割以上を洪水調節用として備える計画。上流から毎秒540トンの大水が流入した場合、堤体下流への流出を250トンまで抑えることができるという。総事業費は440億円。
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