
セメント生産を中止する太平洋セメント大分工場佐伯プラント=23日、佐伯市戸穴
太平洋セメント(本社・東京)が23日、佐伯市にある大分工場佐伯プラントのセメント生産を中止すると発表した。需要激減に伴う国内生産体制の見直しの一環。津久見市の大分工場は生産を続ける。
中止するのは、佐伯プラント(生産能力・年間約120万トン)のほか、土佐工場(高知県)、連結子会社の秩父太平洋セメント秩父工場(埼玉県)の3工場。生産能力の削減は計約310万トンで、2010年度上期(4~9月)中に生産を止める。火力発電や石灰石製品生産の事業は継続する可能性があるという。
3工場の削減量は同社の生産能力の13%に当たる。同社は国内需要に対し、約3割の過剰設備があるとみて、グループ企業や生産委託先の工場でも追加の削減案を検討中。従業員は希望退職の募集や配置転換を含めて、全社規模の人員体制を見直す。詳細の再編案は3月末に公表する予定。
大分工場はこの日、従業員や協力会社への説明に追われ、「生産中止は残念。従業員の雇用問題などは現時点では何も分かっていない」としている。
佐伯プラントは1926年、旧日本セメントの工場として操業を開始。秩父小野田と合併した98年、太平洋セメント佐伯工場に。05年の組織改変で津久見、佐伯両工場が「大分工場」に統合された。
西嶋泰義佐伯市長は「操業を始めて以来、地元経済をしっかりと支えてくれた。生産中止は残念でならない。従業員89人と関連企業13社の200人が働いていると聞いている。津久見市の大分工場への配転など、雇用面での影響が最小限になるようお願いしたい」と話した。
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