
台湾企業から半導体検査装置の改造を請け負った大分市のエスティケイテクノロジー
半導体や自動車分野の製造・検査装置メーカーが、製品販売の不振を補うため、改造・修理やメンテナンスの受注に力を入れている。大分県内の製造業全体では生産が回復傾向にあるものの、取引先が新規の設備投資に慎重になっているため。業界関係者は「2010年度も前半を中心に楽観できない状況にある」とみており、“我慢の経営”が続きそう。
半導体の検査装置などを製造するエスティケイテクノロジー(大分市、丸井彰社長)の作業場には現在、使い古された検査装置が並んでいる。10年ほど前、台湾の半導体メーカーに大量納入したテスト装置の一部で、新しい半導体製品に対応した仕様に変更するため、20台の改造を請け負った。
10年3月期の売上高予想は約50億円。装置販売の落ち込みなどで、3年前の127億円に比べ6割減少した。同社の担当者は「改造の発注先は新規の買い替え予算が取れないのかもしれない。更新に伴う現行機の廃棄費用や景気の先行きなどを考慮し、仕様変更にとどめたのだろう」と複雑な表情を浮かべる。
生産システム設計・製作のユーテック(臼杵市、羽田野唯行社長)は昨年7月、サービスエンジニアリング部を新設した。自動車や二輪の大手系メーカーに納めた設備の修理・メンテに力を注いでいる。
国内外で営業活動に努め、タイでは二輪メーカーの装置改造を受注した。1月末から2月中旬まで、技術者2人が出張中。羽田野社長は「今は便利屋になったつもりで、できるだけ多く仕事を取りたい」と話す。
両社とも「4月以降も製品の受注は厳しい状況が続くだろう。売上高が減る分、修理・メンテで確実に利益を上げて、景気回復を待ちたい」と先を見据えている。
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