
指定暴力団6代目山口組系幹部らによる覚せい剤密売事件で押収した注射器などの用具=09年
県警は昨年1年間の薬物事件の摘発状況をまとめた。摘発したのは73人で、前年より15人増えた。うち覚せい剤事件は暴力団構成員など54人(前年比7人増)。一方、大麻事件は20代の若者を中心に18人(同7人増)に上り、過去最多となった。薬物問題は、芸能人による覚せい剤・麻薬事件や、大相撲力士の大麻使用問題でクローズアップされており、県警は「取り締まりをさらに強化するとともに、広報、啓発活動を通じて乱用防止の機運を高めたい」としている。
県警組織犯罪対策課によると、福岡市内の指定暴力団6代目山口組系暴力団幹部らによる覚せい剤密売組織や、大麻の密売・乱用グループを摘発したことが増加につながった。
覚せい剤の所持、使用などで摘発された54人のうち、34人(63%)が再犯者。年齢別では30、40代が40人(74%)を占めた。暴力団構成員は19人(35%)に上り、「ほかの薬物より利益幅の大きい覚せい剤の密輸、密売に暴力団が関与していることが裏付けられた」と同課。末端価格は全国的に幅があるが、県警が摘発したケースでは0・1グラム当たり平均1万円だった。
大麻で摘発された18人のうち、17人(94%)が初犯者だった。年齢別では20代が15人を占め、30、40、50代が各1人。暴力団構成員は1人だけだった。県内での末端価格は1グラム当たり6千円程度。大麻の摘発は年々増加。インターネットなどを通じて種子を入手し、自分で栽培するケースもある。同課は「覚せい剤などほかの薬物に比べ、罪悪感を持たず、安易に手を出す若者が目立つ」と懸念、取り締まりを続ける考えだ。覚せい剤、大麻とは別に、麻薬絡みで1人が摘発された。
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