
流出騒ぎが起きている、問題の防火衣。「大分市消防局」の文字がプリントされている
大分市消防局で、職員が火災などの現場に出動する際に着用する「防火衣」の流出騒ぎが起きていることが19日、消防局などへの取材で分かった。昨年秋、「大分市消防局とプリントされた防火衣を持っている」と男性が名乗り出たのが発端で、「インターネットオークションを通じ、趣味で買った」と説明。消防局はこの防火衣が本物であることから、何者かが盗んだり横領した可能性もあるとして、大分中央署に被害届を出すことも検討している。
問題の防火衣は、未使用の状態で、上着(LLサイズ)の背中に「大分市消防局」の文字が入っており、セットとみられるズボン(Lサイズ)もある。大分合同新聞の記者が男性から借りて消防局に確認したところ、2000~01年度ごろに職員に支給された旧タイプと判明した。このタイプは「何着あるか現時点で分からない」という。
男性は防火衣に加え、ヘルメットとサスペンダー、安全帯を一緒に購入したと説明。正規にそろえれば十数万円するという。
消防局によると、防火衣は消防隊員だけでなく、救助隊員、救急隊員など現場で活動する機会がある約460人に支給され、それぞれ所属部署で保管。06年4月以降は、新人が入ったり、破損して使えなくなった場合に限り発注、支給し、退職する際には総務課が引き取る仕組み。流通段階を含めても「流出などは考えられない」としている。
ただ、それ以前は、退職時に各自が所属部署に予備用として残すのが半ば慣例になっており、管理が明確でなかった。このため、退職者の“お古”を着る職員もおり、自分に支給された分は新品のまま保管できた可能性もあるという。
同市の「消防吏員被服規定」では、防火衣は6年間の貸与期間を過ぎれば「個人が所有することができる」と定めている。問題の防火衣は既に個人の所有物と解釈でき、外部流出したとしても直ちに規定に抵触するとは言えないという。
消防局は昨年11月に各所属長が職員に聞き取り調査、紛失などは確認されなかったが、退職者についての調査は困難という。「もし現職の職員や退職者がかかわっていたとしたら、道義的責任はある」としている。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA