
佐伯市鶴谷埠頭に姿を現した超高層型魚礁
佐伯市鶴谷埠頭(ふとう)に“タワー”が姿を現した。この巨大構造物は魚のすみかとなる「人工魚礁」。大きさは日本最大級。同市上浦の豊後水道蒲戸崎沖に沈める。漁獲高の低迷にあえぐ漁業再生に期待が掛かる。
この人工魚礁は鋼製で「超高層型」と呼ばれる。高さ35メートルで12~14階建てビルに相当、重さ120トン。県が広域漁場整備事業として、2008年度から12年までの5カ年間で進めている。
超高層型は12基、別タイプの「ハニカム魚礁」(高さ21メートル、重さ88トン)も24基造る。概算事業費は12億円。第1弾は3月中旬に沈設する。
佐伯市内の建設業者2社が受注。大分市大在でも組み立てられている。業者によると、小さなブロック(高さ約9メートル、重さ約3トン)を積み上げていき、タワーにしていくという。完成後は、500トン級の大型クレーンなどを使い、台船に載せて運搬。水深90メートル以上の海底に沈める。
超高層型の魚礁は全国各地で設置事例があり、アジやサバなど回遊性の魚を滞留させる効果が確認済み。県内では佐賀関沖などにも置かれている。
耐用年数は約30年。設置から2年間で餌となる小型生物が付着し、効果を発揮し始める。県水産振興課は「漁獲量の増加が見込め、魚群の探索時間の短縮など漁業の効率化も図られる」としている。
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