
(上)手づくりの教科書を持つ中津南高耶馬渓校の中山先生(左)と小野副校長
自然を通して郷土を学ぼう―。中津市の中津南高校耶馬渓校(小林啓子校長、116人)で、学校設定科目「耶馬渓学」が新設されることが決まった。中津市を貫く山国川を中心に、そこに息づく生物や文化を学び教え合うことで、地域への誇りと生徒一人一人の能力を高めることが狙い。2年生の選択科目として、ことし4月にスタートする。
この科目の基になったのは、同校科学部が8年前から続けている「ホタル授業」。地域のホタルを守ろうと生態や飼育法を研究し、城井小学校の児童に指導している。小野寿明副校長は「自分の言葉で後輩を指導することで、自信やコミュニケーション能力が身に付く。部活動にとどめておくのはもったいない」と、耶馬渓学開設を思い立った。
初年度は、ホタル、サンショウウオ、山国川の3本柱で実施する方針。ホタルは科学部と研究を続けてきた実習教師の中山博子さん、サンショウウオは生物教師時代に生徒とサンショウウオを研究していた小野副校長が担当する。2人はそれぞれ、これまでの研究成果をまとめ、耶馬渓学で使用する教科書を作製した。
中山さんは「耶馬渓は教材の宝庫。自分たちの周りの環境を知り、それに感謝する心をはぐくみたい」。小野副校長は「自然に恵まれた耶馬渓だからこそできる科目。地域を愛し、将来、地域の環境保全のリーダーになるような人材が生まれることを期待している」と話している。
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