
展示作品「椅子に倚る」を観賞する左から中山忠彦画伯、木村五十鈴さん、新貝市長=15日、中津市の木村記念館
中津ゆかりの洋画家で、日展理事長の中山忠彦さん(74)と、木村記念館=市内片端町=の木村五十鈴さんが15日、同記念館で常設展示中の中山さんの初期代表作など17点を中津市に寄贈した。
記念館は、中山さんの活動を支えた故木村又郎さんと、妻の五十鈴さんが1990年に設立。日展初特選作の「椅子に倚(よ)る」などを展示している。97年に又郎さんが他界した後は、五十鈴さんが一人で切り盛りしていたが、昨年、体調を崩し、中山さんと今後を相談。所蔵作品と、中山さんから預かっている作品を、市に寄贈することにした。
市小幡記念図書館での寄付受納式には市関係者ら約50人が出席。中山さん、五十鈴さんが、油彩画、デッサン17点の目録を新貝正勝市長に手渡した。感謝状が2人に贈られた後、中山さんが「市にも負担が出るでしょうが、美は心の食べ物。中津文化の灯をともし続けてほしい」と呼び掛けた。
この後、記念館に移動し、参加者全員で寄贈作品を観賞。中山さんは「中津ゆかりの作品は中津にあるべきだと思う。市の英断を聞き、私も参加させてもらうことにした」、五十鈴さんは「一人で頑張ってきたが、管理が困難になった。市が引き受けてくれて良かった。中津への恩返しにもなる」と笑顔でコメント。
新貝市長は「市民の宝として、作品、記念館の管理、保存に努めたい」と話していた。
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