
救急車の適正利用を呼び掛けるポスター
毎年増え続けていた大分市消防局の救急車出場件数が2009年、1984年以来25年ぶりに前年を下回った。同消防局は全国的に、緊急時に救急車を呼ぶ正しい利用を呼び掛けていることが理由の一つとみており「引き続き市民の協力をお願いしたい」としている。
09年の救急車出場件数は1万4924件で08年を24件下回った。搬送人員も1万3961人で8人減少した。市消防局の統計によると、1975年の出場件数は3174件だったが徐々に増加。多い年(2005年の市町村合併時を除く)には年に700件近く増えることもあった。
09年の出場内訳では、交通事故が1706件(前年比43件減)、運動競技事故が106件(31件減)、労災事故が107件(20件減)、緊急性のない出場を含む「そのほか」が2188件(196件減)が減少。一方、一般負傷が1891件(108件増)、急病が8503件(143件増)と増加した。
市消防局によると、最近は「歯が痛む」「耳鳴りがする」などの緊急を要しない症状やあらかじめ決まっていた入院のために救急車を呼ぶなど救急車の必要がないと思われる出場が増えていた。重傷や危篤状態の人の搬送に支障を来すことがあるため、ここ数年、緊急時以外には救急車を利用しないよう市報やポスターなどで呼び掛けてきた。
長野光将・警防課長補佐は「昨年は目立った自然災害や、交通事故が少なかったことも減少の理由だが、救急車の適正利用の呼び掛けが一定の効果を挙げたのでは」と話している。
× × × 同消防局によると、09年の火災発生件数は、131件で前年比16件の減。死者は4人で1人減、負傷者は21人で10人減だった。しかし今年に入り、2月上旬までに昨年同期を10件上回るペースで火災が発生しており、防火パトロールなどを通じて注意を呼び掛けている。
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