
債権の一部放棄を含む再建計画に金融機関の大半の同意を得た九州乳業本社工場=大分市廻栖野
九州乳業(九乳、本社・大分市、江川清一社長)が要請していた債権の一部放棄を含む再建計画に、取引金融機関の大半が同意していることが11日、関係者への取材で分かった。一部に態度を保留している機関もあるが、大筋で賛同は得られており、同意書がすべてそろった時点で経営再建は大きなヤマを越える。
関係者の話を総合すると、九乳は本体だけで14の金融機関から約145億円の債務があり、関連会社を含めると150億円を超える。整理回収機構に調整を依頼し、私的整理による金融債権の一部放棄を取引金融機関に要請している。
再建計画では不動産など担保付きを除く金融債権について、主要取引金融機関の農林中央金庫など2行がほぼ全額を、それに準じる1行が約9割、他の取引金融機関も8割近くをカット。これにより九乳は約100億円の債務が免除される。残額は2024年までに分割弁済するとしている。
九乳は過剰な設備投資や牛乳消費の落ち込みなどから経営が悪化し、09年3月期決算で129億8千万円の債務超過に陥った。経営再建の一環として、同年6月に県職員OBの江川氏を社長に迎えるなど経営陣を刷新。
再建計画は10月に金融機関側に示されたが、その後、商品の自主回収や生産休止があり、計画を再検討。債権放棄の割合や弁済期間を見直した上で12月に再提示していた。
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