
佐伯市宇目の小野市中学校跡をオフィスにした東俊平社長(右)と大河平謙二社長=9日
佐伯市宇目の小野市中学校跡(廃校)を利用し、福岡県内のIT(情報技術)企業2社が本社や営業所を構えた。社員らのほとんどが近く宇目に移住する。両社は「自然豊かで、都会では得られない職場環境。地域とともに成長できる企業を目指したい」と話し、地域行事にも参加し、地域との共生を図る考えだ。
進出したイベントホライズン(東(とう)俊平社長)と、九州テクノソリューションズ(大河平(おこびら)謙二社長)の社員数は、それぞれ7人と2人。設備の基盤となるネットワークシステムの構築やソフトウエア開発・設計などを手掛ける。
元の職員室(48平方メートル)にカーペットを敷き、7組の机といす、パソコンなどの備品を搬入。2月から徐々に業務を本格化させている。投資額は300万円以内。東京や福岡市にある営業所との間で必要な通信手段は、地元ケーブルテレビ局や通信事業者との契約で確保した。
本社を宇目に移した東社長は「いまの規模なら通信環境は十分。都会の1カ月分で1年分を賄える家賃はもちろん、ストレスの少ない環境で仕事ができることが大きなメリット」と説明する。大河平社長も「学校の雰囲気を壊さないよう、内外装の変更は最低限にとどめたい。空き教室を活用して地域の交流サロンのようなものを作りたい」と地域への配慮を示す。
「住民の方々の歓迎に応える努力もしたい。14日に開かれるすみつけ祭りに参加する予定」という両社。先行きについて「わたしたちの考え方に賛同する同業社が数社、この学校に進出する計画がある」と話す。
誘致した県は「(いつでもどこでも情報を取り出せる)ユビキタス社会ならではの企業進出。地域住民と良好な関係ができれば、過疎・高齢化が進んだ地域コミュニティーの活性化につながる」と期待を寄せている。
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