
初の小火器訓練を実施したとみられる日出生台演習場=6日午前11時7分、福万山
大分県の日出生台演習場で実弾砲撃訓練をしている在沖縄米軍は6日、小銃や機関銃を使った「小火器訓練」の実施日を迎えた。午前中、演習場からは「パンパンパン」と小さな連続音が響き、小火器訓練が実施されているとみられる。小火器訓練は、県と由布市、玖珠、九重両町でつくる日出生台演習場問題協議会(四者協)が九州防衛局と2007年11月に締結した「日出生台演習場の米軍使用に関する協定」に盛り込まれた。実際に行われるのは今回が初めて。
米軍の事前説明では、海兵隊員が携行する小銃、りゅう弾砲の砲座を守るための中型機関銃(口径7・6ミリ)の2種類を使用する。訓練部隊の司令官は「小火器訓練は実弾砲撃期間(10日間)のうち1~2日を充てる」としている。
午前11時前、演習場南側の第2弾着地近くにある小火器の専用射撃場付近に米軍車両など数台が集まった。しばらくして、「パンパンパン」と連続音がした。また、監視する市民グループ「ローカルネット大分・日出生台」などによると午前8時すぎと同10時前には155ミリりゅう弾砲の発射音を確認したという。
国と米軍は06年、移転訓練を実施する日出生台を含む国内5演習場で小火器訓練を実施するため、関係自治体に受け入れを要請。四者協は(1)りゅう弾砲と小火器の訓練を同時に行わない(2)小火器訓練は専用射撃場で行う(3)訓練が拡大しないよう誠意ある対応を取る―の条件が満たされれば「訓練拡大に当たらない」として受け入れを決定した。07年に締結した新協定に小火器訓練が盛り込まれたが、これとは別に条件を明文化した「確認書」も交わした。
「海兵隊は出ていけ」-県民集会に1500人
米海兵隊日出生台実弾砲撃訓練の中止などを求める県民集会が6日、大分市の大手公園で開かれた。訓練に反対する「日出生台対策会議」(内田淳一議長)の主催。約1500人(主催者発表)が参加し、「海兵隊は出ていけ」「訓練中止まで闘うぞ」とシュプレヒコールを上げた。
内田議長は「小火器使用など訓練の内容は年々、変質しており、米軍がテロの危険にさらされるとの理由で情報公開もなされていない。県民の安全・安心にまったく配慮されていない」と批判。社民党の重野安正幹事長は米軍普天間飛行場の移設問題に触れ、「沖縄県民が求める方向をしっかり実現しよう」と訴えた。
沖縄平和運動センターの山城博治事務局長は、普天間飛行場の辺野古移設計画について「米国の大きな圧力があるのは確かだ。圧力に屈することなく、沖縄県民、国民の思いに応えろと、しっかり政府に声を上げたい」と述べた。この後、集会アピールを採択。市中心部をデモ行進した。
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