
古い地図や資料を比べて史実を推測する「乙津川流域歴史ロマン」のメンバー=大分市三佐の稲荷神社
大分市の郷土史愛好家らでつくる「乙津川流域歴史ロマン」(後藤豊喜代表)のメンバー9人が、同市東部を流れる乙津川流域の歴史や近代までの発展について調べている。松岡地区から三佐地区にかけての歴史と魅力を紹介する「ロマン史」を発行しようと、埋もれかけている地域の“宝”を発掘中だ。
川の上流の松岡地区には4世紀に造られた古墳群の跡があり、下流の三佐地区には工業地帯が広がっている。後藤代表(77)=皆春=は「松岡から三佐に流れる乙津川の約7キロは、古代から現代までの歴史の移り変わりの縮図ではないだろうか」と着目。興味を持った知人らが集まり、09年8月にグループをつくった。
メンバーは月に1回集まる。1945年ごろの航空写真を見て、地形から当時の集落や船着き場の場所などを推測したりと、それまでに集めた資料を持ち寄る座学と寺社や古墳跡での現地実習を交互にしている。
地元の寺社などに残る資料や文献などを基に現地を訪ねており、資料とは様子が変わっていることや矛盾点が多く見つかるという。メンバーの池永善人さん(77)=三佐=は「若い人たちのために地域の歴史を調べ直したい」と話している。
「歴史のロマンを感じてもらおう」と名付けた「ロマン史」を今年末までに完成させようと、編さん作業に取り組んでいる。後藤さんは「いろんなことに疑問を持ち、乙津川を中心に広い範囲をまとめた資料にしたい」と意気込んでいる。
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