
写真は全国唯一の、学生インキュべーションマネジャー、田中健太郎さん
立命館アジア太平洋大学(APU)3年の田中健太郎さん(20)は、起業家やベンチャー企業を総合的にサポートする「インキュべーションマネジャー(IM)」。学生のIMは全国でただ一人という。「勉強との両立は大変だったが、それ以上に自分の可能性が広まった。将来は起業家になりたい」と夢を膨らませている。
田中さんは福岡市生まれ。高校時代、「アジア」という地域に興味を持ち、同大学に進学した。
転機は2年生の時に応募した学内のビジネスプランコンテスト。東南アジアで主流の安価な三輪バイクタクシーを日本でも導入し、低料金化することでタクシー需要を喚起する―というプランを提案した。この時、創業・起業を支援する市内の会社の社長から声を掛けられ、同社で就業体験することになり、IMという民間資格の存在を知った。
IMは、経営資源の限られた起業家に営業支援や人的サポートをし、さまざまな経営問題を解決する専門家。地域経済の活性化につなげることが最終的な使命だ。「人の役に立つことがしたいと考えていたので、これだと思いましたね」
IMを認定する日本ビジネス・インキュベーション協会(東京都)の講義と実務実習に参加。4カ月間の実習中、実際に市内のベンチャー企業2社を受け持ち、自身の知識や人脈をフル活用しながら経営への提案を続けた。「起業家と対等に話し合う難しさはあったが、普段の大学生活では得られない刺激と充実感があった」と振り返る。
2月7日からは、ユニクロを展開するファーストリテイリング(山口県)のニューヨークセミナーに参加する。全国千人以上の応募の中から、同大3年の兼元亮輔さん(23)とともに10人のメンバーに選ばれた。
「グローバル時代となり地球の距離は縮まる一方。ユニバーサル社会の構築をけん引できるような人材になりたい」と話している。
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